「リトラクタブルライト」はなぜ消えた? 意外と知られていない裏事情
2000年代前半頃まで主にスポーツカーで
採用されていた
リトラクタブルヘッドライト
普段は隠れているヘッドライトが、点灯時のみ
現れる様子がドライバーから絶賛されていました。
国内で初めて採用されたのは
トヨタ2000GT
でも採用され、スポーツカー=リトラクタブルヘッドライト
の印象が強くなりました。
なぜリトラクタブルヘッドライトだったのか?
リトラクタブルヘッドライトが生まれた理由は
2つの法規を満たすために苦肉の策で生まれたんだそう
まず1つ目のルールは、
アメリカで1960~1980年代に厳しく実施されていた
「規格型ヘッドライトの使用義務」である。
当時、丸型シールドビーム以外のヘッドライトは
使えないという厳しい法規があったそうです。
理由としてヘッドライトが球切れしても
即座に購入できるというメリットをうたっていました。
しかし、丸型シールドビームヘッドライトの
見た目に難色を示したドライバーが多かったという...
2つ目のルールとしては、ヘッドライトの位置がある。
規定による高さと低いノーズを両立するには、
点灯時だけヘッドライトを高い位置に
持ってくる工夫が必要に
リトラクタブルヘッドライトにすることで
夜間の点灯時以外は空気抵抗を減らすという
メリットもあったため、スポーツカーで
多く採用されました。
リトラクタブルヘッドライトが消えた理由
こうして国内でも、HONDAのNSX、プレリュード
日産180SX
あたりがリトラクタブルヘッドライトを
採用していたのが印象的です
しかし現在、技術の進歩でリトラクタブルにせずとも
低ノーズスタイリングを実現できるようになってきた
更に、点灯時に突起物になるリトラクタブルヘッドライトは
歩行者保護の観点からも、デメリットに...
国内でリトラクタブルヘッドライトを搭載した車の
生産が終了したのは2002年。
そのギャミックから人気の高かった
リトラクタブルヘッドライト。
現在で採用することはほぼありえないと思われます